UAV測量では、ペイロードと精度は、メーカーと顧客の両方にとって最も重要な要素の2つです。適切なペイロードがなければ、ひとつのミッションで作業を完了するために必要なセンサパッケージを運ぶことができなくなる場合があります。それによって複数のミッションが必要となり、顧客のコストが増加します。同時に、十分な精度がなければ、たとえ大量のデータが収集されたとしても航空測量の利点は従来の技術に比べてあまり魅力のないものになってしまいます。
これらの問題に取り組んでいるのが、スイスのUAVメーカーAeroscout社です。同社のScout B1-100 UAVは、業界をリードする19kgのペイロードを有し、1.5時間のミッションを飛行することができるうえ、リアルタイムおよび後処理で1cmの正確さを実現しています。Aeroscout社は、顧客に可能な限り最高のペイロードと精度を提供し続けるため、最近、高電圧電線の測量を実行する際に、軽量の xNAV550 を高圧電力線測量を行う時に試用しました。
xNAV550は、当社のUAV向け製品ラインアップに加わった新製品で、2cmの精度とリアルタイム出力を提供する、最小・最軽量のジオリファレンスシステムのひとつです。Aeroscoutがこれまで使用していたSurvey (地上モバイルマッピングのために設計された製品)と比較するとxNAV550は質量わずか425gしかないため、Scout B100の利用可能なペイロードがほぼ12%増加しています。
電力線の調査で、最大250Hzの更新速度を持つxNAV550からの情報は、RIEGL VUX-1レーザースキャナーだけでなく、Sony A6000やGoProカメラのジオリファレンスにも使用されました。高度40メートルでの14分の飛行中、Scout B1-100は約20の送電塔を測量するために、1kmにおよぶ高圧電力線に沿って2つのパスを作成しました。データは、送電塔や送電線をキャプチャするだけでなく、近くの河川、樹木、建造物をキャプチャし、従来の調査で得られるものよりもはるかに実証的な情報を電力会社の従業員に提供しました。
xNAV550に関するAeroscoutのフィードバックは非常にポジティブなものでした。飛行中xNAV550は、1.6cmの位置精度と、ロール、ピッチおよびヨーで0.05°の正確さを達成しました。ミッションからのデータは、RIEGLのRiProcessと当社独自の無料の後処理ソフトウェアRT-Post processを使用して処理されました。後処理されたデータには、トゥルーカラーのオーバーレイのほか、植生までの距離、送電塔間の距離、地上からケーブルの高さの測定値も提供します。
Aeroscoutのユニークな製品と提供するサービスの詳細については、同社のウェブサイトwww.aeroscout.chをご覧ください。OxTSのGNSS支援慣性ナビゲーションシステムのxNAVラインアップの詳細や、それらがお客様のデータを正確にジオリファレンスする時にどう役立つかについての情報は、製品ページに移動するか、当社のセールスチームにEメールでお問い合わせください。
画像: Aeroscout提供